<引用・参照/読売新聞20206.8> 協調減産 1か月延長合意 2020.6.8 小林 勝
協調減産 1か月延長合意
OPEC・露 需要低迷続く
【ロンドン=池田 晋一】
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国は6日、過去最大となる日量 970万バレル規模の協調減産を 1か月延長し、7月も実施することで合意した。当初の計画では 7月から減産量を縮小する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で原油需要の低迷が長引くと判断した。供給過剰を解消し、原油価格の下支えを図る狙いだ。
サウジアラビアなどOPEC加盟国にロシアなどを加えた「OPECプラス」のエネルギー担当閣僚は6日、テレビ会議を開き、延長を決めた。4月の合意では、5~6月に 970万バレルを減産し、7~12月は 770万バレルに減産量を縮小する予定だった。
OPECは6日の声明で「2020年全体では 900万バレル分の需要減が見込まれる。産油国は引き続き原油市場の安定化に向けて努力する」と述べた。
6日の協議では、割り当てられた減産量を守らず、生産超過にある参加国の対応も焦点となった。ロイター通信によると、イラクやナイジェリアが対象で、これらの国は 7~9月に減産量を拡大し、超過分を相殺 そうさい させることにした。
OPECプラスは、原油市場の動向を議論する会合を、年末まで 毎月1回開くことも決めた。